発声障害をほぼ克服したご報告
2015年頃から
長らく患ってきた発声障害ですが、
お陰様でほぼ克服といえる状態になりました。
歌唱時にのみ起こる咳込み症状に
10年もの間、悩まされ続けてきました。
幸か不幸か、家業の楽曲制作では
自宅での録音歌唱しか必要がないため
(一度だけ特殊な案件で外スタジオ録音はあったがどうにか乗り切った)
途中で症状が出たら録音を止めて
落ち着いたら再開すればよかったので
実務上の差支えはなかったのですが、
慢性副症状的に息漏れやピッチ不安などもあり
自分の記憶がイメージしているような歌唱を
思うままに発声・歌唱表現できないストレスは
正直、相当なものでした。
3年前の4月に自力で偶然見つけた
現在のボイスケア主治医との物理治療を始め
約1年後には当該箇所の完治をドクターに
確認してもらいました。
物理治療とは具体的には上咽頭炎の治療で
口蓋と鼻腔の間にある箇所の粘膜下に
蓄積した炎症をとっていくものです。
歌唱発声時の気流(息)が
突然引っかかるような状態を引き起こして
スムーズにいかない原因背景の何割かは
この上咽頭炎にあるかもしれない、という
主治医の見立てでした。
少なくとも中程度の蓄積炎症は認められるので
これを取り除くことは可能性を一つ減らすし
損にはならないのでやってみましょう、と。
上咽頭炎の治療の成果はそれなりにありました。
ただしその物理要因を取り除いても症状が
完全に出なくなることはありませんでした。
今年の春、
メンテナンスと経過観察で通院した際、
主治医からは
「非常によく管理が行き届いています」と言われ
物理的要因が引き続き皆無であることを確認。
身体的な健康状態にもなんら問題なく
精神的にも安定した状態だったので
正直なところ、お手上げだなと思いながら
半分以上この症状の収束は諦めかけてました。
じゃあ何でいきなり克服できたの?
ということになりますが、
これは結論からいうと
幼少期に巣くった心理トラウマの解消が
大きな鍵を握っていたと思っています。
その想定で取り組んだことは
もちろん過去に何度かあったけれども
残念ながらいずれも結果に繋げることは
できませんでした。
これ以上の詳しい説明は割愛しますが
古く大きな心理トラウマとその他複数が
複雑に絡み合っていたように、
事が終わってみて、今、感じます。
特におよそこの2ヶ月間は
とても貴重で不思議な経験の連続でした。
人間の身体がいかに心理と連動してるかを
思い知らされた体験でもありました。
昨今、発声障害を患うシンガーが増えてますが
症状も原因背景それぞれに異なるため
どこまで私のこの克服体験が参考になるのか
わかりません。
ただ表面上の原因が取り除かれても
症状が収束しない場合には
さらに深い場所に原因が潜んでいる可能性がある
ということを知っておくだけでも
出口のない絶望回避に与するかもしれない
と思います。
今後もlive活動に復帰する予定はないですが
この症状を懸念して諦めてきたことには
徐々に取り組んでいきたいと考えています。
何はともあれ、
自分の思うままに歌えるしあわせを
10年以上ぶりに心の底から噛み締めています。
ありがとう。
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