歌の練習【宮本浩次「獣ゆく細道」に観るボーカル力】

以前に公開していた

勝手にボーカル評論企画から。

 

Twitterでもかなり反響いただいた

エレファントカシマシ宮本浩次さんの記事です。

 

参考曲は椎名林檎さんとのコラボ楽曲『獣ゆく細道』

 



彼のファン以外のリスナーさんにとって

宮本さんのボーカリストとしての

イメージって、どんな印象でしょうか?

 

キャラが強烈?

いつも髪を掻きむしりながら支離滅裂に喋る?

 

そういうぱっと見の

ビジュアル的なイメージも相まって

この方の歌そのものについては

 

細かく伝わってないことが

けっこうあるんじゃないかなあ?

というのが個人的な所感。

 

結論から言うと、

宮本さんというボーカリストは

 

めちゃくちゃ巧い。

しかも絶妙な上手さ。

 

 

私は宮本さんの歌は

音源か歌番組等でしか

聴いたことはないものの、

 

この人が実は

歌唱力・フィジカルともに

相当なレベルということを

 

番組で生歌を拝見するたび、

前々から感じてました。

 

ちなみにこの所感、

私だけの見解ではなく

一緒に制作活動している仲間も

同意見だったりします。

 

宮本さんて硬派な見た目とは裏腹に

良い意味でかなりのミーハータイプと

お見受けします。

 

要するにああ見えて、

人一倍「売れたい欲」が強い人。

 

それは何かの番組でも

ご本人がコメントされてましたね。

 

私なんかから見るとたとえば

林檎さんとのコラボをきっかけに

 

彼が本来もっていた歌唱者としての

ポテンシャルとスキル、

 

そこに林檎さんがプロデュースに

入るたことでそのミーハー的に売れる要素が

掛け算されることになった、

 

そんな大成功事例の図式。

 

だなあ、と。

 

ま、今回はテーマじゃないけれど

林檎さんの総合力ってやっぱり

凄いよねってそれしかないけど。笑

 

そしてもう一つ言うと、

これは完全に私の憶測ですが、

 

正直、林檎さんからの課題って

宮本さんほどの歌い手をもってしても

相当ハードル高いと思っていて、

 

彼は本質的に人知れずめちゃくちゃ

練習する人なんじゃないかな、と。

 

ミーハーだけどストイック。

 

ポテンシャルもそもそもあるのに

ちゃんと人一倍も二倍以上も鍛錬する。

 

そういう最強ボーカリストに

私には見えてます。

 

細かい技術的なことなども

一応挙げておくと

 

実はピッチなんかも正確で、

その調整意識もとても強い印象です。

 

立ち上がりからいきなり整ってる

アイドルの完パケの補整トラック

みたいな人工的な調整力ではなく、

 

とても本来の歌い手らしい、

バンドのリズムとアンサンブルの中で

かならず着地を的確に押さえていく。

 

そういうタイプですね。

 

声質がああいう無骨な感じで

そこにキャライメージも上乗せされるので

どうしても彼の歌の実は繊細な部分は

伝わりにくくなりがちなんでしょうけど、

 

相当なボーカルレベルだなと

いつもいつも拝見するたび感じる

そういう歌い手さんです。

 

きっと今、自分たちの活動の中だけでは

絶対に経験できないことに色々挑戦して

宮本さんすごく楽しいんじゃないかなって

勝手に思って見てます、笑。

 

林檎さんも宮本さんの実力を

見抜いていたからこその

あのプロデュースワークだったはずで、

 

やってもできっこないことや

どう転んでも彼を活かせないことを

はなから分かっていたら、

プロデューサとしてあのチョイスは

絶対にないでしょう。

 

そういった作品の奥に

見え隠れするものもすごく興味深いこと

だったりします。

 

ちなみにこの記事企画は

不定期でやっていく予定ですが、

 

アイデアのきっかけをくれた知人は

エレカシのコンサートにも

行ったことがあるほどのファンだそうで、

 

2時間以上のステージ中まったく

声枯れすることもなくパワー全開のまま

終始歌い切るんだそうです。

 

たぶんフィジカルも

もともと相当強いんでしょうね。

 

通常はフィジカルが強い人でも

エイジングによって若い頃のようには

いかなくなってくることが多いと思いますが、

 

そこはトレーニングでカバーしてるのか

それくらいフィジカルが強いのか

いずれにしても外から拝見する限り、

 

まったく衰え知らずの

声とパワーには毎回脱帽のかぎりです。

 

というわけで、

記念すべき?第一回目のボーカル評論は

宮本浩次さん(エレファントカシマシ)を

テーマにお届けしました。

 

次回は誰をいつ書くかわかりませんが、

よかったらお楽しみに。

 

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