歌の練習【発声障害に苦しむ歌唱者たち】
以前、Mステを拝見して
三代目 J SOUL BROTHERSさんの
出番の際、ボーカル担当の
今市さんの発声についてツイートした。
このツイートをうけて
ファンの方がお一人、リプライをくださった。
その方も前々からとても気になって
心配されておられたそうだ。
私もなかなか表立って
みなさんにお会いすることは
ない立場とはいえ、
一応は歌のプロながら
お恥ずかしいことに3〜4年前から
原因不明の発声障害という
歌い手にとって最も重要な器官に
トラブルを抱えている。
ここ最近は怪我の功名というか
ある出来事をきっかけに心の中の何かが
吹っ切れたようなところがあって、
忌々しい発声障害の症状も出ず、
気配もほとんどなく、軸から逃げず
しっかり発声しても発症以前のように
圧をかけて割と歌えている。
元々は数年前に携わっていた
とある仕事の関係で多忙を極めたことと
その時期に咳風邪をこじらせて
治りかけたと思ったらぶり返し、
半年以上も咳風邪が続いたところから
いろいろ調子がおかしくなった。
私の場合はそういう経緯がある。
今市さんの場合も、
たしか以前はしっかり圧をかけた
発声で歌われていたように
記憶している。朧げながら。
それがどこかのタイミングで
あれ?と思ったことがあった。
ほかの歌い手さんにも
実際そういう事例はいくつかある。
今市さんも昨日の番組での
発声を拝見する限り、
何か圧の調整動作に不具合が
発生しているような印象をもつ。
あれ?と思った当初は
「R.Y.U.S.E.I」が大ヒットした後で
とても忙しい日々を過ごす中
新曲を披露するにもなかなか
メロディーを腹に落とすには
時間が少な過ぎて届かなかった、とか
そういう事情でもあったのかな、
などと思ったりしていた。
その後も彼の発声が完全に
元の状態に回復したと思えることは
今のところなく、
昨夜の番組を視聴していて、
圧がかけられない症状のトラブルが
少なくともあるのではないか、
そう感じた。
とくにご本人からそう発言
されているというわけでもないし、
ファンのみなさんもこれについては
触れる人がいないようで、
きっとファンとしては心配すると同時に、
彼の声の回復をとにかく信じて見守っている、
そういう心境なのだろうとお察しする。
先日の中居さんの歌唱に関するツイートや
エレカシ宮本浩次さんのボーカル評論記事で
本当の多くのファンのみなさんから反応を頂いて、
中にはコメントまでくださった
ファンの方々もいらした。
強いファンというのはこんなふうに
家族のような絶対的な気持ちで
アーティストさんたちを受け止め、
支え続けているんだなあと
じんと感じた出来事でもあった。
今市さんが本当に発声に何かしらの
トラブルを抱えているどうかは
あくまで私の憶測と経験則からの直感
でしかないけれど、
私と同じようにフィジカルが
そもそも発症のきっかけであっても
その後はもしかするとメンタル面での
何かしらストレスが原因で
症状が改善しない状態が続いている、
ということがあり得る。
私は今市さんがどんなお人柄かは
テレビ番組のトークなどで拝見する他に
詳しくは存じ上げないけれど、
ボーカリストでストレスによる
発声障害が出るとしたら
基本的にとても真面目・実直な性格で、
自己犠牲性が強い人、がより発症しそうな
印象が自分の経験上ある。
もし今市さんが自分よりも
他の誰かや何かのために自分の心を
知らず知らず追いつめていて
それが発声に症状としてあらわれている
のだとしたら、まずは、
ストレスの根源が主に自分の感情の中の
どこにあるのかを時間をかけて
丁寧に洗い出していくといいと思う。
感情の棚卸し、とでも言うか。
これはやっていくと最終的に幼少期とか
ケースによってはそれよりももっと前に
つながっていく可能性もあるけど、
ちょっとあの発声の感じは
ただのフィジカル要因だけでもないかな
少なくとも今のこの段階に至っては、
という感じが個人的にはしてます。
本当のところは
どうか分からないけども。
何がどうあれ、歌い手は身体にトラブルなく
歌に向き合えるのが最善の状態なので
今市さんのコンディションが改善されて
ご自身のパフォーマンスを最大限発揮できる
状態に戻れることを陰ながらお祈りしてます。
きっとご本人が一番つらいからね。